提供企業:富士通、フロンティアワン、ウィングアーク1st
概要
ものづくりサービスプラットフォームは、サービスレイヤ、基盤レイヤ、IoTレイヤの三階層で構成されています。各層での機能およびコンポーネントとの関連を簡単に説明します。
まず、IoTレイヤでは各設備の情報や生産システムの情報をIVI標準形式に変換し、基盤レイヤへ送ります。基盤レイヤはクラウドに存在しており、このため、高速なリアルタイムの非構造データ(単純な計測値のこと、電圧や、ショットの時系列波形データなど)をネットワークに流してクラウドが受け取ることに対応していません。IoTレイヤでは、リアルタイムで非構造データに背景情報(ロット名や工程、設備名、加工時間)を関連づけて構造化された情報(ある設備で、ある図番の、ある時間帯でのショット回数としてまとめられたもの)となったものを基盤レイヤへ送ることになります。
基盤レイヤでは、IVI標準形式でデータが蓄えられ、サービスレイヤからの要求に対して、データを提供します。基盤レイヤは、ユーザおよび接続IoT機器の認証管理を行っており、不正なアクセスを防止し、ユーザ毎に独立した領域にデータが保管されています。またサービスにつきましては、サービス領域の確保とユーザライセンス管理を行っていますので、ユーザは契約されたサービスだけをいつでも利用可能となるよう管理されています。
サービスレイヤでは、この基盤レイヤに一時保管されて標準データから必要な情報にアクセスし、サービスを提供します。サービスにつきましては、当プラットフォームで閉じたサービスだけの提供ではなく、IVI標準形式に対応しているコンポーネントであれば、サービス登録することで、容易に接続が可能となります。サービスのクラウドへの搭載基準につきましては、動作基準(Webシステム、マルチクライアントなど)やセキュリティ基準があり、外部から誰でもアクセスできるような、特にセキュリティ品質に問題があるサービスは実装できない場合があります。尚、コンポーネント実装時には、事前に富士通㈱のセキュリティ部門の実装監査が入ります。
主な機能
<プラットフォーム>
機能(1) 現場情報の活用
生産設備・ロボット・PLCからの情報を基にAIを活用し、既存システムをスマート化
機能(2) サービス間のつながり
設計・製造の連携、仮想空間での情報共有など、ものづくり力強化に向けた基盤を実現
機能(3) 企業の枠を越えたつながり
セットメーカー、ユニットメーカー、部品サプライヤーをつなげ、変動対応力を強化
<搭載コンポーネント>
機能(1) Intelligent Dashboard
各種データを経営ダッシュボードとして表示、各詳細情報をドリルダウン表示する
機能(2) MotionBoard
IVI標準形式の作業結果等のデータを用いて、ガントチャートを表示する
機能(3) IoTPlatform
IoT機器からのデータを受けて、クラウドへ保管する
機能(4) DataSpider
IoTレイヤの各種データとIVI標準形式との関係をマッピングし、変換後にIoTPlatformへデータを転送する
機能(5) 簡易進捗ポスト
RF-IDを用いて、現場の進捗管理を容易に実現する進捗管理装置
スコープ
連携方法
コンポーネントリスト
アプリ
- MotionBoard (提供企業:ウィングアーク1st㈱)
- Intelligent Dashboard (提供企業:富士通㈱)
インフラ
- K5クラウドサービス (提供企業:富士通㈱)
- サーバ (提供企業:富士通㈱)
- PC (提供企業:富士通㈱)
- IoTPlatform (提供企業:富士通㈱)
ツール
- DataSpider (提供企業:㈱アプレッソ)
- 簡易進捗管理装置 (提供企業:富士通㈱)
- 屋外広域在庫監視ツール (提供企業:富士通㈱)
- ホワイトボード実績ツール (提供企業:富士通㈱)
費用
その他費用:個別発生時に対応します 。
*1: 案件に対して個別対応。 上記のいずれかとなります。
*2:プラットフォームを利用する際の平均的なランニングコストです。利用者数などにより異なります。上記のような体系を想定しています。
実証実験
- 設計変更時の生産準備情報の連携 (2A02)
- 中小企業の水平連携と進捗の見える化 (2H02)
- 工程情報の共有と企業間連携 (2G01)
- 複数工場間での工程進捗と納期管理 (2G02)
お問合せ先
会社名:富士通株式会社
部署名:ものづくりビジネスセンター
担当者:高鹿 初子
メールアドレス:contact-monokaku[@]cs.jp.fujitsu.com
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